女性に良いと言われているなつめ。
中国や台湾・韓国では女性にとって欠かせない食材で、街でなつめを見ていると必ずといってよく言われるワードなので、言われた事があったり聞いた事がある方も多いと思います。
世界三大美女の楊貴妃も、なつめを好んで食べていたようです♡
美女になりたいので(笑)キレイな人が食べていたと言われるとついつい試したくなります!!!
それを知って以来、なつめを見かけるとよく買うのですが、先日、黒なつめというものを発見して購入してみました。
黒なつめはその名の通り真っ黒で、いつも食べ慣れている赤いなつめと見た目も味も違うのでビックリ!!!
赤なつめがほんのり甘くフワフワした食感なのに対し、黒なつめは凝縮されたプルーンのような味わいでコクがあり満足感がありました。
黒なつめは、赤いなつめとどんな違いがあるのか、なつめによって効能は変わるのか不思議に思ったので調べてみました。
今回は
✔️なつめの効能は種類によって効能が違うのか知りたい!
✔️黒なつめの効能を知りたい。他のなつめとの違いは?デーツとは違う?
このような方に向けてなつめの効能や栄養素などの違い、なつめやし(デーツ)との違いも深堀りしてみました!
なつめとは
なつめは、南ヨーロッパやアジア西南部が原産のクロウメモドキ科の落葉小喬木。
バラ類に属する植物で蔓(つる)のような葉と枝の所々に2本の棘が出ているのが特徴です。
この棘で害虫などから身を守っているのですが、この棘が漢字の由来となっていて、漢字は【棗】と書きます。
漢字の由来って面白いですよね!
果実は生でも食べることができ、リンゴのようなシャリッとした食感とほのかな甘みと酸味があり、英語名でChinese date/Red date/JUJUBE、生薬では大棗(たいそう)・和名では夏に芽が出ることから夏芽(なつめ)と呼ばれています。
なつめの歴史
なつめの歴史は古く、中国では3000年以上前から食用〜漢方薬として愛用されています。
「一日食三棗、終生不顕老(なつめは1日に3個で老い知らず)」という言葉もある重要な果で、桃、李(すもも)、杏、棗、栗を五果と呼んでいて、インドでもお釈迦様が薬果として用いることを人に教えたのだそう。
奈良時代にはすでに中国から日本に渡っていて、平安時代の薬物書『本草和名』には薬として表記されていたり、万葉集の歌の中にもなつめの文字があったそうです。
現在では福井県で栽培されている事が多く、乾燥させて生薬としても使われています。
1日3個で老い知らずと言われているので
1日量は3個までに留めています♪
赤なつめや黒なつめ?なつめの種類いろいろ
なつめには種類があり、商品化されているものだけでも4種類ありました。
赤なつめと今回購入した黒なつめしか知らなかったので、こんなに種類があることに驚きです!
- 紅棗 赤なつめ。なつめをそのまま乾燥させたもの
- 南棗 黒なつめ。赤いなつめを低音で燻製にしたもの 別名:黒棗(こくそう/はっちょう)
- 酸棗 山奥に自生している小さめのなつめで棗の元祖と言われる 別名:核太棗(さねぶとなつめ)
- 蜜棗 ナツメの原種を台湾で専門的に改良したもの
それぞれの違いを調べてみてわかったのですが、実は赤なつめと黒なつめは元々同じもの。
黒なつめは、元々が黒いのかと思っていたので意外でした!!
別名 | 加工方法 | 見た目 | 味 | |
赤なつめ | 紅棗 | 日干しした状態 | 赤く大きくて柔らかい | さっぱりした甘さ |
黒なつめ | 南棗 | 燻製させた状態 | 黒く小さめで凝縮されている | 濃厚な甘さ |
なつめの果実は、未熟なうちは淡緑色で、実が熟すにつれて暗めの赤色に変化します。
日干しにすると赤なつめに、燻製させると黒なつめと呼び方が変わります。
生薬だと大棗と呼ぶように、加工方法によって棗の呼び方も変化するのは面白いですよね。
なつめそれぞれの効能をリサーチ!
一般的には、なつめ=女性にとって良いとされていますが、具体的にはどんな効能があるのか、またなつめの種類によって効能はどう変わるのかそれぞれリサーチしてみました。
赤棗
赤棗は、食物繊維や鉄分・パントテン酸・葉酸・リン・サポニン・カルシウムが豊富。
ごぼうの2倍の食物繊維、プルーンの1.5倍の鉄分・イチジクの2.2倍のパントテン酸があります。
どちらも食物繊維や鉄分が多い代表的な食材ですが、それを上回る栄養素があるのはスゴい!
ナツメの効果・効能① 貧血予防
ナツメの効果・効能② 体を温める
ナツメの効果・効能③ 緊張の緩和や鎮静作用
ナツメの効果・効能④ エイジングケア効果
ナツメの効果・効能⑤ 便秘予防
養命酒
女性は特に貧血や便秘になりやすいため、棗が【女性に良い】と言われているのですね。
また、肌や髪の毛の美しさ・若々しさをキープする作用などがあるので、楊貴妃が好んで食べていたのも納得です!
栄養が豊富なため、漢方や薬膳料理の代表的な食材。
さらに、棗には花粉症に対する効果があると言われているそうで、その観点でも注目されているそうです。
ナツメの実にはフルクトピラノサイドという成分が含まれ、これがアレルギー 反応を引き起こす IgE 抗体の働きを抑制すると言われ、花粉症への効果が期待されます。
国立病院機構
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黒棗(南棗)
私が今回購入した黒なつめがコチラです。
サポニン・食物繊維・パントテン酸・カリウムなど栄養分は紅棗とほぼ同じ。
しかし、棗をさらに熟成しているため栄養が紅棗より凝縮されていて優れているそうです。
食物繊維はプルーンの2.5倍・葉酸は杏の14倍・カリウムはデーツの1.5倍・パントテン酸はイチジクの2.2倍も含まれています。
偶然の出会いとはいえラッキーでした!!!
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酸棗(核太棗)
核太棗(さねぶとなつめ)はなつめに比べて酸味が強いことから酸棗とも呼ばれています。
栄養成分は、ベンジルアルコール配糖体・サポニン・サンジョイニン類。
そのまま食べるというより軽く炒ったり、お茶などに加工して食べるのが多いイメージでした。
種は生薬によく使われており、酸棗仁としても有名です。
酸棗仁湯は「不眠症の漢方薬」として有名であり、特に眠りが浅くて夜に何度も目が覚める、夢を多く見るような心血虚による不眠症に効果があります。
女性とこどもの漢方学術院
イライラした心を落ち着かせ、眠りの質をよくすると言われているそうで、お茶の口コミを見ても効果を感じている方がいました。
不眠症といっても睡眠薬のような効果ではなく、なんとなく心身が疲れていて寝れない時に摂ると良い棗です。
煕渓 酸枣仁百合茶 ダブルバッグのセットは計60袋 300g(5g*60)酸棗仁茶 酸棗仁 百合干桑の実、麦の芽、ナツメ、クコの実、クチナシ
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蜜棗
元々インドで栽培されたインドナツメを台湾で品種改良した棗で、台湾では「ミーザウ」と呼ばれており、生で食べる事が主流です。
カリウム・リン・鉄分・B1・ B2・ビタミンC・カルシウム・カロテン・食物繊維などを含みます。
特にビタミンCが豊富でレモンの2倍・リンゴの20倍であり、ビタミンB3はキウイの10倍・リンゴの6倍もあるそう。
梨やリンゴのような食感とみずみずしさとライチのような甘さ。
【緑の真珠】と呼ばれる台湾の冬の高級果物の1つで旬の時期は12~3月です。
なつめを砂糖などで甘く煮たものも蜜棗と言うので
混在しないように注意が必要です!
今回購入の黒なつめはコチラ
私が購入したのは、薬膳食材 甜蜜蜜さんの黒なつめです。
栽培期間中は化学農薬不使用のもの。
一般的な黒なつめが燻製されているものに対し、蒸して乾燥させるといった工程を繰り返し、丁寧に作られている所に惹かれて購入しました。
大きさは赤棗の2/3ほどで、ギュッと果肉が濃縮されていて黒くてシワシワ。
ネットリしていてプルーンやレーズンのようなコクと食感です。
なつめは、さっぱりした甘さなのでくどくなくコクがあるため、満足感があります。
中心に種が入っているので、その周りを食べるイメージですね。
お店の詳細
甜蜜蜜さんは、香港で出会った【スイーツは美容と健康のために食べる】という考えにスイーツの概念を覆され、薬膳食材の美味しさを身近なものにしようと神戸で薬膳のカフェなどをオープンしています。
オンラインでも薬膳ドリンクやお茶・養生スープやお汁粉やお粥キットなどが商品化されていて、薬膳が見えるパッケージが華やかでとても素敵!!!
見るだけでもワクワクするので、お近くの方はぜひ行ってみてください。
私も神戸に行った時は行ってみたいスポットがまた増えました!!!
他にもお買い物したので、またブログでご紹介しますね。
火鍋や中国粥をはじめランチ〜ティー〜ディナーまで幅広く楽しめるお店。
お店の一角で中国茶や薬膳食材も購入できます。
〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町3丁目1−16 三星ビル地下
0783223530
11:00-21:00
ネットショップで販売している薬膳食材を少量から買える専門店。
実物を見て購入したい方におすすめです。
〒658-0003 兵庫県神戸市東灘区本山北町3丁目7−3 アゼイリヤ・モト1C
0784515886
月〜金10:00-16:00/土日10:00-17:00
なつめやし(デーツ)とはどう違う?
なつめの英名がChinese date/Red dateと言われていたり、デーツの別名がなつめやしという事から「デーツとなつめは同じ?」と思いますよね。
私自身もなつめの仲間かなぁと思っていました。
なつめとなつめやし(デーツ)は、そもそもの植物自体が違うものでなつめやしはヤシ科の植物・なつめはなつめ科の植物だそうです。
植物の種類が違うのですね。
なつめを食べるなら黒なつめがベスト!
なつめには、紅棗・黒棗・酸棗・蜜棗と大きく分けて4つの種類があります。
なつめの種類はもちろん加工により、それぞれが持つ効能や栄養素も代わる事が面白いです。
それぞれの効能を見て、総合的に黒なつめが優れているという事が知れて、偶然購入したとはいえラッキー!!!
市販のお菓子も良いですが、体に良く健康面や美容面も期待できる黒なつめは満足感もあります。
なつめは、自然の甘さや豊富な栄養素を持つため、おやつとして取り入れてみるのも良いかも知れませんね。